くらげ

渇愛の果て、のくらげのレビュー・感想・評価

渇愛の果て、(2023年製作の映画)
3.3
突然ミュージカル風になったり演劇風の演出だったりしてちょっと不思議な作りの映画だったので、途中までどういうテンションで観ていいのか戸惑ったが、元ミュージカル研究会の仲間だということがわかって納得。

主題は出産の価値観だと思うが、友情物語の側面もあった。

出生前診断については、子供に障害があることが分かったら産まないのか?障害がある子供は不幸なのか?という思いがあったんだけど、分かっていれば事前に準備ができるという考え方もあることを知ってイメージが変わったことがある。

子供が生まれたら突然親になるわけではなく、親も少しずつ親として成長していくわけで、障害の有無に関わらず、皆が初めから自然に子供がかわいいと思えるわけでもないだろう。

産む選択、産まない選択。
子供の病気や障害。
出生前診断。
医者は病気に向き合い助産師は心に寄り添う。Don't think, feel!

97分というコンパクトな時間ながら色々なことを考えさせられた。

仲良し4人組がそれぞれ違うタイプの夫婦で考え方もバラバラなんだけど、根っこの部分は学生の頃のままキラキラしている感じが良かった。
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