群青

モーツァルトとクジラの群青のレビュー・感想・評価

モーツァルトとクジラ(2004年製作の映画)
2.3
アスペルガー症候群の男女の恋のお話。


ジョシュ・ハートネットの演技力にびびった。彼は数字に特に関心を持つ男で、他人とのコミュニケーションが不得意ということも自覚しているし、落ち着かないのもわかっている。ストレスがたまると我慢できないのもわかっている。アスペルガーの中では軽度なのかな?という感じ。しかし紛れもなく普通の人とは何かしら違う表情や仕草や雰囲気を湛えているのがすごい。本当に彼はアスペルガーなのではないかと思うくらい。

そんな彼のお相手はサイレントヒルなどのラダ・ミッチェル。彼女は彼以上に自分の感情をコントロール出来なくて、言いたいことをどんどん言っちゃう人。好き好きモードの時はいいけどそうでないときはなかなか大変だ。


自分のコントロールも上手くいかないのに、お付き合いなんで出来るのかいな⁉︎


となるけど結構微笑ましい雰囲気なので重く考える必要はありません。

しかし軽いからこそ、障害者同士の避けては通れないコミュニケーション不良も、ちょっときつめの痴話喧嘩程度になってしまうのがもったいないところ。
二人を自閉症のキャラとして観てるから、やっぱりそうなるよなぁという説得力はあるものの、それ以上がない。うーん難しい。

それでもジョシュ・ハートネットの演技力だけはピカイチです。彼のファンなら観て損はない!
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