シド・バレット 独りぼっちの狂気の真魚八重子のネタバレレビュー・内容・結末

シド・バレットの人生を辿るドキュメンタリー。ピンク・フロイドのメンバー他、実妹や元恋人たち、友人らが登場して語っていく。
インタビュアーが「ヒプノシス」のストーム・トーガソン（ピンク・フロイドのジャケデザインとかで有名な人）で、2013年に亡くなっているので、もしかしたら撮り溜めた素材をどうしたらいいかわからなくて、完成までにこんなに時間がかかってしまったのかなと思った。

シド・バレットがポップスターになりたくなかったという、もうどうしようもない理由は、才能があろうとなかろうと、他人がどうこう言えることじゃない。世の中には同様に、才能があるから世間に認めてもらおうとする人ばかりとは限らない。
身近な人たちも晩年のシドを幸せだったと思うかという質問に、意見が分かれる。精神病の治療をどこまで受けていたのか、それは繊細な問題なので言及されず、苦しみの多寡はそこにも左右されると思うので、なんとも言い難い印象だった。
途中、クリエイターが作ったつなぎの映像があって、それはダサい。ない方がいい。