はさみのり

赤い風車のはさみのりのレビュー・感想・評価

赤い風車(1952年製作の映画)
3.7
有名過ぎる画家ロートレックの半生を、通い詰めたムーランルージュ(赤い風車)を舞台に映画化。
内容はあくまでザックリで、かなり忠実からの抜粋と脚色した物だと思われる。(娼館にも居候してたらしいし性病にもなった)

しかし、ロートレックが不遇の人生だった事は間違い無く、児童期の事故や近親婚が元で足の成長が止まり、障害を持ってしまった。
伯爵家に生まれた彼にとって、馬にも乗れない不自由な身体はどんなに贅沢な生活であっても屈辱しかなかったようだ。
幸い幼少期より絵を描くのが上手で、馬の絵をめちゃ沢山描いていたらしく、彼の思いも込められていたのだろう。

そんな彼が大人になって遊興場に通い詰める事は、今で言うマイノリティが多い場所で、お互いを認め合える心地良さがあったのだろう。
ムーランルージュは今でも観光客も訪れる世界的に有名な店で、中でもフレンチカンカンは老若男女誰でも知ってる♪天国と地獄♪に合わせて踊るダンス。
ドレスのスカートを捲し上げて激しく踊る姿は現代では「フレンチカンカン=そういうモノ」と当たり前の認識だが、当時は下品そのもので目のやり場に困る様なダンスだったのね。

そんな店で酒を飲みながら絵を描いて楽しんでいたロートレック。人柄は極めてポジティブで明るく人懐っこいので、男女問わず人脈も幅広かったようだ。

作品の中に出てくる娼婦マリーとの恋。
モデルにもなり、くっついたり離れたりしていたが、この人がユトリロの母なのね〜😓 と思いながら観ていた。(勿論、ユトリロの父ではありません😅)

主人公のロートレックを演じた役者さんは、再現する為に膝で歩いていたらしいが、実際の写真等から顔立ちもしっかり寄せてたなぁ、と☺️

オマケ☆
馬が上手い人は絵が上手いらしい〜
確かにウマがウマい〜🤣
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