ノラネコの呑んで観るシネマ

ティアーズ・オブ・ブラッドのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.0
ブリュッセルの地下鉄で、一人の若者が死ぬ。
地下鉄運転手の父親は、息子の死の真相を探しはじめる。
現代劇の方の「レ・ミゼラブル」の脚本家、ジョルダーノ・ジェデルリーニのリベンジ系ノワール。
お約束通り、父親はかなり訳ありの人物で、警察を出し抜き息子の仇たちに迫り、潜入捜査官の恋人が行方不明になってる女刑事が執拗に彼を追う。
事件の構図は割と単純なのだが、ハードボイルドなムードが充満し、脚本家監督らしく主人公のキャラクターも立っているので面白い。
ちょっと残念なのは仇たちのしょぼさで、こいつらにもうちょっと悪の華があればと思うが、実質90分ちょいの勧善懲悪プログラムピクチュアで、サクッと観られるし十分楽しめる。