密告の砦を配信している動画配信サービス

『密告の砦』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

密告の砦
動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

密告の砦が配信されているサービス一覧

『密告の砦』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
代わりに似ている作品として4件の配信作品が見つかりました。

密告の砦が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

『密告の砦』に投稿された感想・評価

リテラシーの奨め。
久し振りの監督作品であり、昨今の本邦に於ける「ネトウヨ」の皆様方のご尊顔が思い起こされる作品である。
ヤンチョー・ミロークシュ。

オーストリア帝国時代のハンガリーは、従属的な立場であった。
1848年のマジャル人によるハンガリー革命は、ロシア帝国軍の支援を受けた、墺帝国軍の介入に依って制圧されている。
本作は革命失敗後、アウスグライヒへ至る迄のハンガリーに於ける、警察国家としての側面をフォーカスした作品である。

ヤンチョーの作品は、具体性に欠ける。
本作の舞台となる収容所もハンガリー平原の只中ではあるが名称も無く、また登場人物達も名前やキャラクタに重要性や「其処に居る」バックグラウンドが無い。
最初主人公かと思われる囚人も、中盤敢え無く退場する為、鑑賞者が没入感を得る手段は無い。
監督特有の長回し、ロングショットの多用と相俟って、事物を徹底的に俯瞰した立ち位置からの鑑賞となり、また是れに拠って「何処の国・地域でもあり得る」普遍性を担保している。

物語は、収容所と云う狭い空間内でのマジャル人に由るマジャル人への抑圧、及び密告の推奨を中心に進む。
舞台は反乱分子を集めた収容所であるが、囚人への肉体的追及よりも、精神的─反乱への意思を挫く事─へと重きを置いた尋問や使役が印象に残る。
殊に終盤、帝国軍への反乱分子である囚人に、墺帝国軍の制服を着せて行進させるシークエンスは興味深いく思われた。

ラストはどんでん返しが判明した処で終劇となる。
彼等は“踊らされた”訳であるが、本邦に於いても某国の国家情報院から金銭を受け取った政治家が、当該国の嫌○を扇動していた事実が有る。
彼女に踊らされ、また某国由来の反社会的宗教団体、その看板であった者にも同様に踊らされていた人々へ、痛烈に突き刺さる作品であろう。

スコアは個人的な趣味嗜好を反映させている。
余りにも登場する人物達から心情的に遠く離れ、達観し過ぎている様に見える本作には余韻と言える物も無く、私の琴線へは響かなかった。
寓話、として観るべき作品であろう。
[ヤノーシュっておじさんが手当たり次第仲間を売るよ] 40点

ヤンチョーお得意のロングショット長回しで構成される密告者の物語。つまんなすぎてサブ垢送りにしようと思ったけど、なんか悔しいから書いてみる。日本で公開された唯一のヤンチョー映画であり、本作品のつまらなさからその後のヤンチョー映画(どころかハンガリー映画)は日本公開をそっ閉じされたであろうことが明白な作品である。

1869年に反政府勢力のゲリラ狩りを開始したオーストリア政府が砦(と言うより入れ物)に集めた農民のうちヤノーシュというおっさんが"解放されたければ仲間(シャンドールという名のリーダー)を売りな"と言われて売れそうな仲間を売りまくる話。手当たり次第密告していくだけなので緊迫感がないし、長回しってのも合わさってテンポが緩慢そのもの。結局ヤノーシュも同房の農民たちに殺され、今度はヤノーシュ殺しの被疑者が密告者としてヤノーシュ殺しの犯人とシャンドールを探す。すると、突然砦に居た農民たちが軍服を来て演習を始め、被疑者三人も軍に加わり、そのうちの一人が騎馬隊を組織するという超展開を迎える。ラストは"実はシャンドールなんてやついませんでした、ゴメンネ!"という皇帝からのメッセージとともに残りの農民たち(組織されたばかりの騎馬隊メンバー)が処刑されるところで映画は終わる。

いかんせん単調すぎて何も見えてこないし、没個性によるマクロ視点の獲得も中途半端にしか出来ていないので「The Red and The White」であったような無常感も少ない。物語的にも後半30分の超展開と言うか"目的"と化したどんでん返しが寒すぎて震える。

ヤンチョーって遠くに行かせて射殺するの好きだよね。ロングショット遣いの宿命か。

追記
突如として登場した女性を全裸にして鞭打って殺すなど謎の残虐性が窺えるのもキモいポイント。
長回しの名手といえばタルコフスキーやアンゲロプロスが思い浮かぶが、彼らのような長回しスタイルで彼らに先んじて映画を撮り上げたのが、この映画の監督であるヤンチョー・ミクローシュ(ミクロス・ヤンチョー)。

後の作品と比べるとカット割りが多く思えるが、他の監督の作品と比べたら十分少なく(同じく長回しが特徴のオフュルスでようやくこれ以下のカット数の作品があるかってくらい)分単位のカットも散見されるので、この時点で同時代に他では見られない特異性が感じられ(比肩するのは精々マルレン・フツイエフの私は二十歳程度だろう)、それだけでも無視できない良さがある。

しかもこれ以前の長回し作品と違って重々しさが端々から伝わってくる質感があり、こういう質感の長回しはタルコフスキー以降ではお馴染みとなったけれど先駆けとなった作品の一つはおそらくこの作品と考えられるし、その先進性においても評価に値する。

長回しスタイルに目が向いて内容は漠然としか把握できなかったが、撮影に目を奪われているだけで気付けば終わりの時を迎えていて、改めて長回し撮影の魔力に驚くと同時にこの映像芸術を作り遂せた監督らの手腕に感嘆せざるを得なかった。

この映画は同じハンガリー出身の映画監督タル・ベーラがオールタイムベストに選んだ作品だが、彼の代表作でも見られる長回しのルーツとも言えるのでその意味でも必見の一本だろう。

『密告の砦』に似ている作品

約束の地

上映日:

2015年06月13日

製作国:

上映時間:

110分
3.2

あらすじ

娘への愛を貫こうとする父は、“約束の地”に辿り着くことができるのか― 1882年パタゴニア、アルゼンチン政府軍による先住民の掃討作戦に参加しているデンマーク人エンジニア、ディネセン大尉。…

>>続きを読む

シシリーの黒い霧

製作国:

上映時間:

124分

ジャンル:

3.3

あらすじ

1950年のある日、シシリー島の小さな村で1人の男が殺された。彼こそ誰もが捜していた独立義勇軍の闘士、サルバトーレ・ジュリアーノだった。彼を利用し、殺害したのは誰なのかを追求するが、重要な…

>>続きを読む

シュトロツェクの不思議な旅

製作国:

上映時間:

110分
4.0

あらすじ

シュトロツェクは刑務所出所後、エーファとシャイツ老と、成功を夢見てドイツから米国に渡るが…。

裁かるゝジャンヌ

上映日:

1929年10月25日

製作国:

上映時間:

97分

ジャンル:

4.1

あらすじ

ジャンヌ・ダルクは百年戦争で祖国オルレアンの地を解放に導くが、敵国イングランドで異端審問を受け司教からひどい尋問を受ける。心身ともに衰弱し一度は屈しそうになるが、神への信仰を貫き自ら火刑に…

>>続きを読む