横浜フランス映画祭2024にて、クレール・ドゥニ監督の舞台挨拶付きで鑑賞。
アフリカのジプチでのフランス外人部隊の訓練と、訓練中に起きる出来事がドニ・ラヴァン主演で描かれる。
乾いた砂漠、ジプチで汗を流しながら、ひたすら訓練に励む兵士の肉体美がこれでもか、と画面に映し出される。男性の肉体賛美❗️という印象の作品。
兵士役15人中、13人が実際の兵士というだけに、体の動きや鍛えた筋肉に嘘がない感じ。ドニ・ラヴァンもさすが元大道芸人、動きにキレがあり、彼らの動きと遜色ない。
「昔から女性の肉体美は多くの美術作品で取り上げられてきたから、そろそろ男性の肉体美も取り上げたらどうかと思ったの」
と監督は話していた。
2022年の英国映画協会「史上最高の映画100」で同じく女性監督のシャンタル・アケルマン作品が1位になった際、この「美しき仕事」が7位になり、女性監督が最近、再評価されていることについては、
「昔は男性がついていた職業に、だんだんと女性もつくようになったということで、急に女性監督が増えたわけではないです」
と話していた。
もう“女性監督”と性別で区別されること自体にちょっと辟易しているのかもしれない。