映画館にて鑑賞(4Kレストア版の先行上映)。
アフリカのジブチ(元フランスの植民地)に駐留するフランス軍の外人部隊を描く。
主人公は上官に対する強すぎる尊敬(愛情？)の念から、器用な振舞い等で気に入られている新兵サンタンに嫉妬と憎しみを募らせ、ついには悪意のある行動に出てしまう。
ありがたいことに、監督のトークショーもあったのですが、監督がお話しした内容のなかで、鑑賞前に知っていても良かったなと思った内容を2点。
①そもそも「外人部隊」とは、文字通りフランス人ではない外国人で編成されたフランスの正規部隊(日本では考えられませんね…)であり、孤独であったり、訳ありの人間も多く在籍しているため、"部隊が家族"のような側面を持つ。
②撮影時点のジブチは平和であり、外人部隊の訓練もあくまで準備でしかなく、平和的な光景の一つに過ぎないように映っている。(今の情勢では同様の作品を撮影するのは難しいし、撮りたくもならない。)
なぜ主人公がそこまで嫉妬するのか理解に苦しんだのですが、家族のような環境だからこそ、それだけ強い感情も生じたのかなと気付かされました。
壮大な自然と訓練する男達の身体の躍動が美しく、見ていて楽しい。
最後のダンスシーンのキレも印象的で不思議と感情を揺さぶられました。
