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フォロウィング 25周年/HDレストア版のunkoのレビュー・感想・評価

3.8
「オッペンハイマー」公開に合わせて、今週から初長編作品が公開。

作家志望のビル(ジェレミー・セオボルド)は街行く人の後をつけ、創作活動の糧にしようとしていた。
あるときビジネスマンっぽい風貌の男コッブ(アレックス・ハウ)の後をつけるが、尾行していたことがバレていた。しかもなんとコッブは泥棒だった…。

モノクロでフィルムノワールな雰囲気。なので、少しピリッとした雰囲気で始まるが、笑いを抑えるのが大変なほど結構コメディ要素が多い。
時系列の入れ替えとサスペンス的要素とコメディ要素(ビルのポンコツ感)がいいバランスで配置されていて、70分間ハイスピードでまったく飽きがこない。
かと言って理解しずらいかというとそんなことはなく、
ヒントとなる髪の毛やハンマー、傷、各種アイテムを見せてくれるので時系列の把握もしやすくなっており、丁寧だと感じた。

本作を劇場で観て、監督らしさを特に感じた部分は、時系列の入れ替えより、キャラクターの心情を表す音の使い方だと感じた。
オッペンハイマーも特に凄かったが、本作にも通じるものを感じた。
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