うどん

フォロウィング 25周年/HDレストア版のうどんのレビュー・感想・評価

3.5
ノーラン監督作祭11作目。デビュー作もリバイバル上映があると知っていいタイミングなので鑑賞。

まさかの前編モノクロ…!
「オッペンハイマー」でもモノクロのターンはあって集中力に欠けてしまったのでやっぱり映画はカラーで観たいな。たぶん、無意識で色の補正をしてるから観ていて疲れるんだと思う。

主人公は作家志望の青年でネタ探しのために見知らぬ人を尾行(フォロウィング)するのが趣味という変人。今で言うストーカー。探偵のスリルを味わえて楽しいかもしれないけど、された方は相当きつい。

そうこうしてるうちにターゲットにしていた男に気づかれ、逆に詰問されるという人生でベスト3に入る気まずいことになってるし!
その男も空き巣に入っては戦利品としておかしな物色をして、同じ穴のむじなかと思いきや、そうではなくて…というストーリー。

わりとシンプルな構成で登場人物もおさえめ、予算も限られていたそうですが、そうとは思えないノーラン監督のセンスですよね。

途中はメイン3人!?でも髪型変わってるだけで主人公だな。あ、これお得意の時系列シャッフルだ!デビュー作からだったんだ…!っていうちょっとした感動。
あとドアのバットマンシールが未来を示唆しているのか、すごく気になった。

主人公としては完全に利用されてバッドエンド。
短めながらもノーラン監督の源泉を確認できる1作です。今ならポストカード配布してますよ。
うどん

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