クリストファーノーランの長編処女作。
リバイバル上映はその数週間劇場満員というイメージだが、10人もいなかった。新宿武蔵野館のスクリーンの仕様上、後ろに行けば行くほど観にくいのだが後ろに人が固まっていた。
最近観てきたノーラン作品とは構成がまだ違ったりするのかと思っていたが、全然そんな事なかった。あの時系列を切っては後ろに貼り、前に貼り、という感じだった。頭の中に入ってくる点たちをまた線にしては最後のシーンに映画として自分で完成させる感じ。面白かった。
見えてくる表情を変えたり、ん?同一人物かな?と思った人をどっちなんだろう、と分からなくさせていたりするのは確実にモノクロのエフェクトによるものだと思った。
約25年前の作品ではあるが、CGIが恐らく使われていないので違和を感じることなく見ることができた。撮り方がまだ場数を踏んだノーランでないだけあって、今のノーラン作品を再評価するきっかけともなり、また昔のノーラン作品を重んじる事ができるきっかけともなった。
見てよかった。