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ティファニーで朝食を 4Kのjettのレビュー・感想・評価

ティファニーで朝食を 4K(1961年製作の映画)
3.0
午前十時の映画祭14にて鑑賞
何十年ぶりかに観たんだと思いますが、自分の中で美化しすぎていたようで、あまりパッとしませんでした(昨年秋の「ローマの休日 リバイバル」はすごく良かったんですけどね)

オードリ・ヘップバーンさん演じる主人公ホリーは突き抜けて自由奔放な女性、常にタバコをふかし、時にワガママ過ぎたり、意味不明に自暴自棄に振る舞ったりとかなりの情緒不安定さを抱えた女性、過去のオードリーさんの演じた女性像と違いすぎて少々面食らいました、視聴者の勝手な言い分ですが、こんな女性は相手にしたくないなと思えすぎちゃって、正直全然のれなかった

でもオードリーさんは相変わらず、とても綺麗で時折見せる表情がすごくキュート、私はリアル世代ではないですが、この魅力にノックアウトされた男性が世界中にごまんといるのも納得です
ちょっと細すぎるかなとは思いました、劇中でも元夫にガリガリだなあと何度か言われたましたよね、本当にそう思いました

1961年のオスカーも受賞した映画史に残る不朽の名曲“ムーン・リバー”、本当にいい曲で、本作の空気観にもピッタリの曲、劇場の大画面で本作・本曲を堪能できて、それだけで最高に幸せな体験でした

あとは何故このタイトルなのか?がずっと頭の片隅にあって、すごく気になりました
オープニングにホリーが早朝に開いていないティファニーの前でクロワッサンをほおばってましたね、それと中盤にもう一回ティファニーが出てきますが、それ以外全く筋と関係ないですね、原作を読むともっとティファニーの存在感が前面に出てるんでしょうか

そしてもっと謎だったのが何とも摩訶不思議な謎のパーティシーン、しかも会場はホリーの家、名もなきマダムの頭に誰かのタバコがくっついて、燃えて炎が上がっているのに周りの人が全く気づかずお喋りに夢中、誰かの持っていた水がかかって消火されるという面白すぎるくだり、思わず声出して笑ってしまいました、あれホントに何だったんでしょうか・・・

懐かしの変な日本人も出てきます、昔はよくこういう“間違っちゃった日本人キャラ”がよく出てきましたよね、しかも出っ歯な所が「Mr.BOO! シリーズ」のマイケル・ホイさんを思い出しました

とまあ、何だかんだ言って、いろんな所が楽しめました
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