様々な要因を少しずつ見せながらも、最終的な判断は観ている側に委ねる
個人的には一番刺さるタイプの作風だった
ソフトフォーカスで描かれる寄宿学校の美しき生徒たちの美しさ
事件前後から少しずつ感じる違和感
違和感はあからさまな異物となって映像に現れるが
月末では全ては語られない
誰が事実を語っているのか
真実を知る者はいるのか
あるいは人智を超えた存在によるものなのか
全てを観る者に委ねてしまう
個人的には
ズロースやコルセット
セーラの最後の笑顔
などから
「彼女らは自ら物理的に救われた」
と思っているのだが
一番怖かったのは終盤、寄宿舎を奇岩のように映すシーン
そこに全てが描かれていたように思う