このレビューはネタバレを含みます
昔見た時はすごく好きだったのに今見ると「あれ？」ってなる映画は時々あるけど、今回がわりとそんな感じだった。受け止め方や感じ方は水物なのでそういうことも普通にあるけど、やっぱりちょっと切なくなるな毎回。
映像はたいへん美しかったです。謎は次から次へと出てくるのに事件は解決しない（それ自体はいいと思う）し、オレンジのかかったトーンも影響して、まるで白昼夢を見ているような感覚でした。だからというわけでもないけど、道中はちょっと寝そうになってしまった。淡々と進むから余計に。ゴツゴツした岩山の隙間から覗く白い少女たち、という図は好き。
抑圧からの解放を描いた作品だと思うけど、だからこそ学院に一人取り残されていたセーラが一番印象に残っています。
