こば

夢の中のこばのレビュー・感想・評価

夢の中(2023年製作の映画)
3.0
細切れに映し出される映像。
何度となく繰り返し少しずつ様相を変えて描かれる現実。
フラッシュバックする事で、ずっと夢をぼんやりと眺めているような演出でふわふわとした気持ちになりました。

血濡れて何かから逃げてきたショウ

何も感じず感情と言うものが理解できないタエコ

淡々とした間と
話し声と
生活音が
全て相まって交響曲を観ているようなそんな非現実的な映画でした。

ただ、映し出される男女はそこはかとなく悲壮感を漂わせていて悲しい結末になるのか!?!?!と思わせてくる。
ラストは現実なのか夢なのか。

監督の術中にまんまとハマってあれやこれやと考えに考えてました。

『他人を知る事で自分を知る行為』がとても良い心地よかった。
こば

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