ニューランド

カルプナーのニューランドのレビュー・感想・評価

カルプナー(1948年製作の映画)
4.5
【詳述は、『無防備都市』´24-1-18欄に】個人映画でありながら国民映画、伝統文化追求と同時に国統一や階級軋轢・民族と文化交流に関する改革着手、様々な別れ出逢いと苦悩。ライやアラヴィンダン、ゴトクやダット、マニラトナムやゲラら(印映画は知らない中でも輝く)の突出作家のみならず、量や動き・歌と舞踏に満ちたエンタ大作の、すべてのインド映画の原点的作かつ、今も誠実最良作足り得てる映画。ルノワール『河』を呼び込み、ロートン監督作に匹敵の神がかり的、悠然超然の唯一作。大胆で怖いもの知らず、素直で多角的で優美。グリフィス・コッポラ・フェリーニ・寺山の合体の印象? きれいごとに終わらぬ力と情と念が今に続く巨大渦を成し、喜重の『エロス~』に一番近い?
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