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暗黒街のふたりのHKのレビュー・感想・評価

暗黒街のふたり(1973年製作の映画)
2.8
『贖罪の街』(14)を観たので再見。確か中学以来。その時の感想は、「えーーーっ、ギロチンやってんの?!」というものだったが、今回も似たようなものだ。ギャバンは犯罪を犯すのは環境の所為だと言う。これはそれを描いているのだが、ミシェル・ブーケの登場からどうも雲行きが怪しくなり、やがてジョゼ・ジョヴァンニによる、サツなんてみんなクソだ!という言い掛かりに変貌する辺りが素晴らしい。ブチ殺せ!そしてブチ殺される。確かに後味最悪だが、鑑賞して暗く沈む前に、ドロンにありがとう!と言うべきなのではないか?僕らは狂った権力者を殺すことさえ出来ない。
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