初めて観たのは小学校高学年くらいに今池の二番館でのこと。
今回久しぶりに観てクルクルパーのわしでも比較的憶えていたんで、その後テレビでも観たんだろうな。
今回観て「暗黒街のふたり」という邦題には相当違和感あったんだが、子供の頃は「悪者の側の出来事」くらいにしか理解出来とらんかったんだと思う。
これ、全然暗黒街の話ではないでな。
社会復帰しようとする前科者とそれを見守る保護観察士の話。
ドロンもいいけど、ジャン・ギャバンが凄くいい。
子供の頃もそう思っとったはず。1週間くらい「ジャンギャバンジャンギャバン」言っとった気がするでな。(笑)
湖畔でカズヌーブ(ギャバン)の家族と楽しそうに戯れるジーノ(ドロン)と恋人(美人)。
そこに流れる物哀しい音楽が、やがて訪れる悲劇を予感させる…。
司法制度に対する社会派映画と言えなくもないが、というか、そういう意図かもしれんが、子供の頃観た時も今も、ジーノとカズヌーブの擬似親子的な友情物語として、痛く感動した。