Boss2054

夕陽に向って走れのBoss2054のレビュー・感想・評価

夕陽に向って走れ(1969年製作の映画)
4.7
社会派ウェスタン?

明日に向かって撃て! は、確実に記憶しているけど、
この作品は記憶が定かでない。
観終わった今も以前観たかどうかがうまく思い出せない。

ロバート・レッドフォードとキャサリン・ロスで西部劇だったらどうしても明日に向かって撃て! を思い出す。
思い出したら、観たくなる、でもね。
監督のエイブラハム・ポロンスキーさんは巨匠らしいがワタシは知らない。

エンタテインメントではなく社会派ドラマ。
主テーマはネィティブ・アメリカンの差別問題だろうけれど、
レッドフォードのキャラクター設定を観ているとどうもそれだけでないような気がする。
非常に多面的に描かれているのだ。
正義を行う人間が必ずしも善人とは限らない的な設定。
社会的には正義の人なのだが、
個人的には悪人であるト云う。
その辺りのキャラクター表現にレッドフォードが乗ったのかも知れない。
決して、良い印象の主人公ではないのだ。

ネィティブ・アメリカンのサブ主人公二人の逃走力の力強さが印象に残る。

ひょっとしたら、時代的に、ベトナム戦争の影響があるのかも知れないね。

まあ、とにかく、色々ト考えさせられる作品ですね。

明日に向かって撃て! をイメージして観るトとんでもない肩透かしを喰らいますよ。
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