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夕陽に向って走れのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

夕陽に向って走れ(1969年製作の映画)
3.3
1909年に起きた実話(インディアンに対する白人の偏見や差別が生んだ無益な追跡による悲劇的な事件)をもとにした西部劇。
ハリー・ロートンが書いた原作「Willie Boy: A Desert Manhunt」を、かつて赤狩りで追われたエイブラハム・ポロンスキー監督が映画化。
原題:Tell Them Willie Boy Is Here(1969)

カリフォルニアのモロンゴ居留地に戻ってきたパイユート族のウイリー・ボーイ(ロバート・ブレーク)は、恋人ローラ(キャサリン・ロス)と駆け落ち。結婚に反対し銃を持って追いかけてきた彼女の父親を身を守るため射殺する。
保安官補のクーパー(ロバート・レッドフォード)は、亡き父の友人だったキャルバート(バリー・サリヴァン)らと追跡隊を結成し逃避行する二人を追う。
ところが、クーパーが遊説中の大統領護衛の任で離れた際に、追跡隊に追い詰められたウイリー・ボーイが馬を狙って撃った弾が、偶然にもキャルバート(白人)に命中。キャルバートは亡くる。
再び、追跡隊に加わったクーパーは、もう一つの遺体を発見。
最後は、単独で追跡を続け、遂にルビー山の岩山に追い詰めるが…。

「インディアンの妻だ。決して敵には渡さない。
敵ではないわ」

作中、二つの男女関係が並行して描かれていて、二人のヒロインに注目。
キャサリン・ロス演じる教師(志望)のインディアン女性はウィリー・ボーイとの逃避行に疑問を感じて心が揺れる…。
スーザン・クラーク演じる(インディアンに理解のある)居留地の監督官で医学博士のエリザベスは、保安官補との、体だけ求められる愛のない関係に悩む…。
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