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夕陽に向って走れのタキのレビュー・感想・評価

夕陽に向って走れ(1969年製作の映画)
2.5
1969年のアメリカ映画。
ネイティブアメリカンの青年ウィリーボーイが恋人ローラと駆け落ちしようとするが、彼女の父親に反対され誤って射殺してしまう。彼女を連れてインディアン居留地から逃亡を図るが、保安官クーパーが率いる捜索隊のひとりをまたも射殺。クーパーが居留地を訪れる大統領の護衛で離脱している間にも逃亡を続け、クーパーが駆けつけた時にはローラは亡くなった状態で発見される。自殺か他殺かはわからない。ひとり荒野を逃げるウィリーをクーパーは追い詰め…というストーリー。
白人の俳優が顔に濃いめのドーランを塗りネイティブアメリカンに扮していたり、保安官と居留地の監督官だという女医がデキてる設定で自立した女もそうでない女も男のセックスアピールにことごとく弱かったり…いくら実話ベースでも白人側がネイティブ・アメリカンを支配するまでになった負の歴史をうやむやにして語るあたりも含めて西部劇の系譜から一歩もでていない。現代においては炎上必至といった内容なのだが、たった50年ほど前ハリウッドはまだこんな風だった。

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