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縄張(しま)はもらったのENDOのレビュー・感想・評価

縄張(しま)はもらった(1968年製作の映画)
4.2
茹だるような暑い夏の映画。新興開拓地である田んぼに響くは、ひぐらしの声。ネオン街との対比。濡場も汗だく。旭は暗躍部隊を取り仕切る。魅力的なキャラクターたちの群像劇。それぞれ見せ場もたくさん。そして男女問わず、誰もが旭にメロメロ。緊縛のエロスもいい。律儀な仁義を切る竜也。ゴーゴークラブと竜也へのリンチのリズムが同期して煩悶する民夫、高品格に殺られちゃう民夫。表情だけで雄弁なる英明。鍈治と詩郎が合流してきて、路地裏が俯瞰されるショットがカッコいい。宍戸兄弟の共演。そしてすべて匕首で解決するその手腕。好き。
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