このレビューはネタバレを含みます
B級SFモノかと思いきやB級コメディ、かと思いきやしっかりSFでハートフルなわけわからん映画。嫌いじゃない、むしろ好き。
詰め込みすぎ感は否めないけど、最後まで綺麗に纏まってるんじゃないかと。
原発事故によってとんでもないことになってる2555年からタイムスリップしてきた男が世界を救うために大奮闘、ともう見事なB級SFテーマ。
SF設定の爪の甘さやキャラの理解不能な行動など、モヤッとしたまま終わる部分はあれどそこはご愛嬌。
娘と父親の親子愛みたいな部分はもう少し掘り下げて欲しかったけど尺的には厳しいかな?それでも最後はしっかり感動したし大満足ではある。
もう30分長くして上の両方を掘り下げてくれても全然長く感じるような映画ではないしいいような気がする。ゾンビの設定とか全く活かしきれてなかったし。
この類の作品って極端に面白いか、その逆でクソつまらないパターンが多い中、本作は飛び抜けて面白いわけではなく、平均点以上は叩き出すけど...ってイメージ。好きなんだけど。
個人的な好みになってしまうけど、冒頭のコメディタッチで最後まで突き進んでくれたらよかったな。時折クスッと笑えるシーンはあるんだけどもっと突き抜けてもくどくならないと思う。
作品とは関係ないけどパンフレットの販売がなかったのが残念。製作陣やキャストのインタビューや政策の裏側読みたかったな。