留

すばらしい蒸気機関車の留のレビュー・感想・評価

すばらしい蒸気機関車(1970年製作の映画)
1.0
最近見た《島々清しゃ》に似てるかな?
制作姿勢はいいのにどこかで勘違いして、強烈に気持ち悪いものになってしまった。気持ち悪さの最大のものは、実は敬愛する映画監督、大林宣彦氏による音楽のせいである。
機関車と対話する女の子(といっても17、8?)が春夏秋冬、4つの歌を唄うのだがこの歌詞と音楽が強烈にひどいのだ。
歌詞と旋律があってないし言葉の韻とリズムが珍妙で失笑するしかない。『私の心(こおこぉろぉ)に大きな勇気を与えてくうれぇたぁ』とか常人の理解を超えた音楽。『夏の盛りは恋の盛り、恋の盛りの機関車よ』なんてのは12音技法のシュプレッヒ・シュティンメかよ!?というほどぶっ飛んでる。
監督はこれでよかったのか?
映像は美しいので音楽抜きの普通の記録映画で見たかった。
留