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ジョン・カーターのRのネタバレレビュー・内容・結末

ジョン・カーター(2012年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2012年のアメリカの作品。

監督は「ウォーリー」のアンドリュー・スタントン。

あらすじ

唯一心を許す甥に一冊の日記を残して姿を消した大富豪のジョン・カーター(テイラー・キッチュ「21ブリッジ」)。その日記には未知の惑星で英雄となった驚くべき出来事が綴られていた。

ディズニー・プラスにて。

今作、所謂曰く付きの作品でして。ディズニーが大金を叩いて製作した意欲作だったわけなんだけど、蓋を開けてみれば大コケしてしまった作品。

これのせいかどうかはわからないけど、当時売り出し中だったテイラー・キッチュのキャリアにも翳りが見え始めた因縁の作品でもある。

で、お話はあらすじの通り、回想形式で語られるところはある意味新鮮だが、そこかしこから滲み出るような「スターウォーズ」感。

宇宙船同士どんぱちやるし、ルックも旧三部作っぽさ溢れてるし、なんか未来方ガジェット出てくるし。

その中でキッチュ演じるジョン・カーターの衣装がすごい!なんつったってほとんどパンイチ状態だかんね笑レイア姫というか、もうほとんどターザンのそれよ。それがSF全開の世界観で動き回ってる不思議。

要は地球=ジャスームの重力よりも軽いことでフィジカルやジャンプ力が異様にアップしていて、その中で繰り広げられるパワープレイ!見どころは中盤、この星の部族にほとんど単身で臨戦、バッタバッタと薙ぎ倒すシーン。ハルクとかだったらわかるけど、割と華車なキッチュがやってるから違和感がすごい笑。

また、キャラクターとは別に今作最大のキュートなキャラクターといえば、バルスームで仲間になるソラのペット?のウーラ。

見た目はなんかブルドッグをめちゃくちゃエイリアンチックにして巨大化したようななんかキモい犬っぽいやつなんだけど(どちらかと言うと「エボリューション」に出てきたエイリアン)、その特技が「韋駄天走り」でジョンのいく先に先回りして懐いちゃうかわいいやつ。

上述の戦いではその瞬足で敵をケムに巻きつつ、そのボディでタックルするなど、めちゃくちゃ活躍していて、なんか1番好き。このキャラだけでも見る価値あるくらい。

ただ、お話部分に関しては、やはりというかなんというか凄まじく地味目。ルックはちゃんとしてるのに、意外と注目すべきアクションシーンが薄いので、せっかくの世界観を上手く活かせなかった感じ。

それでなくとも、やっぱスターウォーズの二番煎じ感は否めなく、これを作る意味合いみたいなものもあまり感じなかったかなぁ。

決してつまらない訳ではなかったけど、かと言って褒めるべきポイントも少ないトホホな作品でした。
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