BouzuMiura

ジョン・カーターのBouzuMiuraのレビュー・感想・評価

ジョン・カーター(2012年製作の映画)
3.4
これは惜しい。
原作全11巻あるシリーズの第1巻のみを映像化してるので物足りないはしょうがないで、スターウォーズでいえばルークがタトゥーインを離れるまでを映画にしたようなもの。一本の映画としては盛り上がりにかけるけど丁寧に名場面を映像化してあるから原作ファンにはとても楽しめる。だがそうでない人には話が面白くなる手前で終わってしまうわけで。これは実際原作がそうだからしょうがないちゃあしょうがない。

せめてひと区切りの第3巻まで映画化してほしかった。3作めラスト、ジョン・カーターが火星大元帥に就任して拍手喝采で第一部大団円を迎えるとこ、高校生の頃に読んで大感動したあそこを映像で見たかった!が、もう無理か。ディズニーはウィローの続きよりこちらをディズニー+で配信すべきだったと思う。かなしい。
アラフィフ以上のSFファンにとってはこのシリーズの完全映像化は念願なのでほんとほんとに悔しいです。

あとテイラー・キッチュ。「バトルシップ」では「タイム・アフター・タイム」のマクダウェルとか「死霊のはらわた」のアッシュ的なヘタレヒーローぶりが良かったけど、こういう王道のヒーロー物は無理。80年代にはトム・クルーズ&ジョン・マクティアナン監督で映画化の話もあったけどこれも弱い。NHK大河「風と雲と虹と」の頃の加藤剛様でお願いしたかった。

デジャー・ソリス、ディズニープリンセスだから今風に戦うヒロインになっちゃったけど、やっぱ武部本一郎風のムチムチ寝そべり女がよかった。壇蜜いいすね。
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