ししまる

ロシア・ハウスのししまるのレビュー・感想・評価

ロシア・ハウス(1990年製作の映画)
2.7
1990年のスパイスリラー。J・ル・カレのスパイ小説が原作。ソ連の核システム欠陥を暴露する原稿ノートをMI6ロシア部門(ロシアハウス)が入手。筆者や信憑性を確かめるべく、ノートが本来届くはずだったイギリスの出版社社長バーリー・ブレア(ショーン・コネリー)がにわかスパイに仕立てられ、ソ連に送り込まれる。
冷戦末期、ペレストロイカ(建て直し)とグラスノスチ(情報公開)を進めるゴルバチョフ政権下のソ連が舞台。30年前の作品なのでスパイ行為はアナログだが、米国映画としては2例目となるソ連ロケの映像も手伝い、歴史物として鑑賞できる(30年前も見たが、ネットもない当時は変わり行くソ連の雰囲気を知る意味があった)。
キャストは、若き日のミシェル・ファイファー、ジェームズ・フォックス、ロイ・シャイダー、J・T・ウォルシュら名優揃い。
コネリーは当時60歳前後でアクションはなく、物語の展開はかなり静か。というより恋愛ものの風情。
ジェリー・ゴールドスミスによる甘いメロディーもあって、かなり眠くなる。MI6に代わり主導権を狙うCIA、黙ってはいないKGB、スパイ戦としては結局だれとくなのかわからない。
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