ジェイコブ

カムイ外伝のジェイコブのレビュー・感想・評価

カムイ外伝(2009年製作の映画)
2.0
江戸時代の日本。非人の子供カムイは貧しさから、伊賀の忍となる。やがて14年の月日が流れ、大人になった彼は自由に憧れ、抜け忍となる。追い忍の手を逃れながら暮らすカムイは、松山藩主水谷軍兵衛の愛馬の足を切って殺した事で追われる漁師の半兵衛と出会う。紆余曲折を経て、半兵衛の住む島で厄介となるカムイだったが、半兵衛の妻お鹿に襲われる。お鹿の正体は、14年前のカムイが追い忍の任で仕留めたとの抜け忍スガルであった……。
白土三平の同名漫画を崔洋一監督、宮藤官九郎脚本、松山ケンイチ主演で実写化した本作。まあ、何となく予想はついていたが全てにおいて微妙な仕上がりとなっている。
カムイ外伝を2時間ちょっとで描ききれるわけないのはあらかじめ分かりきった話なのだから、追い忍との戦いか、残忍な領主水谷との戦いのどちらかに軸を絞って描いた方が、物語のまとまりが良かったと思う。あと、JAWS級のサメがわんさか出てくる日本の海の違和感は拭いきれない笑
ただ、宮藤官九郎といえばコメディのイメージしかなかったが、笑いの一切ないシリアスなテーマの作品も書けるんだなと意外な一面を見られたのが本作の発見の一つ。