くろきつ

モンスターネードのくろきつのレビュー・感想・評価

モンスターネード(2023年製作の映画)
1.5
バミューダトライアングル海域で発生した深海に潜む先史時代のモンスターを巻き上げた竜巻の脅威を描いたモンスターパニック。

まさかのアサイラム製ではないモンスターパニック映画。「シャークネード」というモンスターパニックの傑作をオマージュしたであろうパッケージやタイトルからは想像も出来ないほどの地味な映画。まずパッケージのモンスターが出てこないのは承知の上だったんだけど竜巻の登場回数が少ないのは聞いてない。もっとチープなCGを満遍なくひけらかしてくれると思っていたら訳の分からない人間ドラマを展開してきやがるというモンスターパニック映画としては最もやってはいけないことをしてきた。前半から中盤にかけては派手さがなくて退屈な映画なのだが後半からはメガロドンが壁を突き破ってきたり巨大タコがタワーを登ってきたりと素晴らしい展開になってくる。そのため中盤まで耐えきれば望むものを見せてくれるというわけだ。しかし中盤までが退屈なだけじゃないというのも辛いポイント。登場人物の言動や態度や行動に終始苛立ちを覚える。その苦行を耐えた先には素晴らしいモンスターパニックが待っているのでなんとか耐えて下さい。

個人的なB級映画の傑作は「ディープ・インパクト セカンドクライシス」と「ザ・パラサイト 寄生する獣」ですかね。なぜか愛おしくなってしまう。
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