結構アートな映画だった。
主人公がストップモーション映像作家というのが面白いなと思って見たけど、短編のストップモーション作品で有名な監督の初長編という事で。
特にラストにかけてのぐちゃぐちゃになっていく画的な良さとか、ラストの抽象的で色々考えられるところは結構好き。
あとさすが劇中劇であるストップモーションパートのクオリティも高い。
主人公の作家がどんどん狂っていくんだけど、ホラーというより精神病を彷彿とさせるのでなんか見てて居た堪れなくなってしまった。
ラストにかけてはかなり痛い描写も多くホラー的には満足ではある。
作品を生み出す痛みとか、生み出したものに飲み込まれる恐怖、死ぬか創るかのような作家ならではの激しさは感じた。
完成させた作品よりも作品を作ろうとする情熱こそがアーティストをアーティストにするのかも。
