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漫画横丁 アトミックのおぼん 女親分対決の巻
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『漫画横丁 アトミックのおぼん 女親分対決の巻』に投稿された感想・評価

◎水谷良重と笠置シヅ子 新旧ジャズ女王スリ対決

1961年 80分 モノクロ 東京映画製作 東宝配給
シネマスコープ 35mm上映
*画質、音質ともまぁまぁ良好

笠置(本作クレジットでは「笠置しづ子」の表記)は1957年に歌手を廃業しているので、今回特集9作のうち、本作と『河内ぞろ どけち虫』(1964年)の2作では全く歌わず、演技派ぶりを発揮している。

本作の笠置は公開時46歳、フケメイクと白髪かつらで、関西スリ界の大御所、ヌーベル婆ちゃんを機嫌よく演じている。

【以下(一応)ネタバレ注意⚠️】




対する東京代表は、今や長期低迷に苦しむ劇団新派の総帥というより七化け友近の水谷千恵子の元ネタとして名高い、二代目水谷八重子御大(1995年襲名、当時は良重)の若き頃、扮するはアトミック組の女親分おぼん。

新派公演で彼女の舞台は何度も観ているが、良重時代の若い頃、黒柳徹子、横山道子とともに「三人娘」と呼ばれて舞台でもテレビでも人気のスター(紅白4回出場)だったことは正直、知らなかった。

本作の水谷は、公開時22歳。
現在の面ざしとはかなり違い、豊頰丸顔の倖田來未を思わせ、確かにグラマラスな魅力を発散している。

それより魅力的だったのが、タイトルバックで歌われる《セ・シ・ボン》。
最初、女流だとはわかっても誰だかわからず、
「何だ、このジャズのリズムのノリ感が冴えてる歌手は?」
と思いながら聴いていたら、これが水谷良重その人の歌であった。

正直、全編で最高だと思ったのは、この主題歌の上手さと、あとで触れる笠置演ずるヌーベル婆ちゃんによる、あるシーンのふたつだけだ。

あるネットレビューで、本作を笠置、水谷という二大ジャズ女王による競演だという評があったが、確かに水谷を「ブギの女王」笠置(本作では歌わないが)の対抗馬と見立てることも、あながち的外れではなさそうだ。

話の方は、水谷=アトミックおぼんと笠置=ヌーベル婆ちゃんを、それぞれ頭にいただくスリ集団のスリ合戦という他愛もないもの。
杉浦幸雄(1911-2004)による人気漫画シリーズ『アトミックのおぼん』(1947-63)を原作として、本作の1ヶ月前に映画『漫画横丁 アトミックのおぼん スリますわヨの巻』が公開され、本作はその続編。

漫画、映画その他の基礎情報は、Wikipedia に詳しいので、検索してみてほしい。
*1 「アトミックのおぼん」で検索
ja.m.wikipedia.org/wiki/

物語の舞台は東京で、おぼんは、仲間のスリたちに足を洗わせるため、銀座にバーを開く予定で、おでん屋を営みながら資金を貯めている。

そこに、アトミック組の風下に置かれて旗色が悪い、マッハのズラ公(渥美清)ら東京ヌーベル組のスリたちのテコ入れのため、師匠である阪神スリ大学教授を自称する女親分ヌーベル婆ちゃんが東京に乗り込んで来るという寸法。

早速、ヌーベル婆ちゃんによる、千本ノックならぬ猛特訓が始まる。
「スリには速い逃げ足が必要」とばかり大勢の子分たちを引き連れて、
両手を終始ブラブラさせながら、
最初はビルの谷間を行ったり来たり、
次にはビルの非常階段を昇ったり降りたりと、
文字通り、子分たちがヘトヘトになるまで続けても平然としている笠置の剽軽な手足の動きが最高である。

舞台仕込みの笠置は、歌わなくとも、持ち前のリズム感を活かして、チャップリン、ロイド顔負けの体技で爆笑を引き出せるらしい。
ほとほと感心させられた。

肝心のスリ合戦の方は、最初の雑踏の神田駅での笠置、水谷に、山田吾一の「学割の半太」を交えてのスッたり、スラれたりがピークで、せっかく子分に渥美清を投入したというのに大した見せ場はなく、盛り上がらずに終わった。

バーの売買をめぐって介入して来るヤクザな大江山興業の東北弁を話す子分が伊奈かっぺい(1947- )にソックリだったが、年齢的によもやと思っていたら、東北弁が達者で知られた東京出身の人見明(1922- )という歌手兼俳優らしい。

まぁ、本作については、そんなとこですかね。
笠置シヅ子の名コメディエンヌぶりと、ジャズシンガー水谷良重の本領に接することができて吉、ぐらいのもんで、‥‥

ではまた。

《参考》
*2 ストーリー、キャスト
moviewalker.jp/mv20042/

*3 幻想館 ※レビューと詳細なストーリー
www.ne.jp/asahi/gensou/kan/eigahyou67/atomicnoobon2.html

*4 日のあたらない邦画劇場 2001.6.24
home.f05.itscom.net/kota2/jmov/2001_02/010230.html

*5 映画鑑賞記録 - KINENOTE ※レビュー2件
www.kinenote.com/sp/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=20223

*6 ブギの女王から銀幕のスターへ
特集 笠置シヅ子
2024.3.30〜4.19 シネ・ヌーヴォ
www.cinenouveau.com/sakuhin/kasagishizuko2024/kasagishizuko2024.html
くずみ

くずみの感想・評価

3.5
中谷一郎といつのまにそんな話に。
笠置シズ子がこれほど演技するのを見るのは初めてだが、ミュージシャンだけあって間がよく達者。おぼんとデュエットする佐川満男。現在の姿と結びつかない。前作同様ゆるさを役者でアップグレード。
泉くん

泉くんの感想・評価

4.5
この時代の緩やかな感じが、漫画の実写化に合っているのかも。ソフト化期待。