このレビューはネタバレを含みます
ブリリア短編。
何が問題なのか分からない。
人間を装っていたロボットがロボットであることを受け入れられないこと、つまり自認を問題に設定している気がする。しかし今までは普通に働いていたし、ロボットが職場にいてもおかしくない空間、世界観なわけでだったら自認の問題は彼女の「心」を別とすれば全く問題ない。
しかし彼女の「心」といっても、そもそもロボットなわけで、人間がロボットかもしれないと懸念を抱くこととは全く違う。
夫は亡き妻を模倣して彼女をつくったらしいが、彼女は死期の設定から逃れることができるのか。しかし運命の過酷さを知ってしまう前に、明らかに対象を選べている認証システムの欠陥を修正することやその認証システムをかいくぐるプログラミングを彼女にしてあげる方が先なのは言うまでもない。