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サベージ・クリーチャーズのYSKのレビュー・感想・評価

サベージ・クリーチャーズ(2020年製作の映画)
3.9
私が敬愛・尊敬している映画ブロガーのおひとり・岩石さんの感想を読んでこれは絶対に見なければと心に誓った作品です

通りすがりの旅人をさらっては殺し、その死体を解体し食っていた食人親子が狙いをつけたのは女性ヒッチハイカーの二人組、甘い言葉で車に乗せ、家に連れて帰り、薬を打ち込み、いざ…というお話

アメリカ随一のクソ映画メーカーitnの作品ですが、そのゴミのような作品群にあってなぜか光り輝く逸材といってもいいでしょう

なぜならこの作品
食人親子vs不死身の吸血鬼vs寄生型エイリアンvsゾンビvsイカレ神父&二丁拳銃シスターという、それはそれは熱い作品なのです
まるで美味しいものに美味しいものを乗せたらすごくすごいお得だよね!という非常にバカな発想のもと作られたメジャーカレーのようではありませんか

まるでカブトガニのような姿をしてかわいい鳴き声をあげながらふわふわ浮遊するエイリアンや、脳みその中にある松果体を食らうためにさまよい松果体を口にするとものすごい勢いで昇天するゾンビ、そして何よりニコリともしないクールな眼差しで二丁拳銃を操るシスター、あと何か早口でわけのわからないことを言う神父、まさか食人親子と不死身の吸血鬼が一番常識的だなんて思いませんよ、ねえ?

そしてこれだけ濃厚な要素しかないというのに、味付け自体はかなりあっさりめというのもitnらしくていいですね、せめてこれくらいのクオリティを維持してくれるなら最高なのになあ
あと吸血鬼コンビの片割れがロック様っぽい佇まいだったことも良かったです
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