ガール・ウィズ・ニードルの作品情報・感想・評価

WWI終戦間近のコペンハーゲン。
出征した夫Peterから音沙汰は無く、家賃滞納で家を追い出されたKarolineは、寡婦申請を試みるが断られてしまう。

勤務先の社長と付き合い、将来に希望を抱き始…

100年前に実際にあった事件を元にした作品
ミステリーとなっているが謎解き要素は特に無く、どちらかと言うと当時の時代を背景とした戦争、貧困、差別等により追い詰められた女性達が陥り、頼らざるを得なかっ…

モノクロームの陰影ある映像と不快な音楽（特にサスペンスを高め始めると音量上がる親切設計）で気持ちをグイグイと押してくるし、現在にも通じる問題に突き刺さるテーマをあからさまにに描き心に残る。

しかし…

今まで当たり前に学んできたはずの戦争時代や歴史のことをもっと深掘りして、まるで初めてその事実を知ったかのような映像の衝撃が続きました。今赤ん坊の鳴き声を聞いたら可愛いよりも残酷さを感じてしまうかもし…

ずっと厭な緊張感が張り詰めていて、見応えがあった。主人公に安易な感情移入をさせない。その逆、殺人鬼の人間臭い一面を描く。と観る者の視点を定まらせない演出が良い。
劇中の犯罪はおぞましいものだけど、そ…

いくらでも極彩色で美しい映像が撮影できるこの時代に、心底白黒で良かったと思える映画を観たのはこの作品が初めてです。
人間のむき出しの感情や負の側面をあまりに生々しく描いているので、おとぎ話のような現…

みんな自分が生きていくのに精一杯で、立場が弱い人ほどその煽りを食うのは100年経っても変わらない
子供を手放したり誰かと一緒にいたかったり、、
割と淡々とそれぞれの辛さが描写されてるからか、白黒だか…