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SFソードキルのryusanのレビュー・感想・評価

SFソードキル(1984年製作の映画)
3.8
タイムトラベルものの古典的名作。
藤岡弘演じる室町時代のサムライが氷漬けのまま500年後の現代に発見される。アメリカに運ばれ医療機関で蘇生した彼は言葉も通じず見るものすべてが奇天烈な世界に戸惑うばかり。ある晩彼の刀を盗もうとした警備員を殺めたことをきっかけに、街にさまよい出た彼に次々と困難が待ち受ける。唯一の見方は彼を取材した女性ジャーナリストと街で命を助けた退役軍人の老人のみ。サムライとして正当防衛で身を守るだけの行動が、次第に殺人犯として警察に追い詰められていく。
作品全体のトーンは極めてシリアス、アメリカ人の日本人に対して良くあるステレオタイプはほとんど無く、またこの手の作品にありがちなギャグも最小限。現代に蘇がえさせられたサムライの不幸を実に真面目に取り扱っている。すべてはサムライへのリスペクトがベースにあり、なぜアメリカか?なぜ最初に日本語通訳が付かなかったか?など設定の細かい突込みはあるが全く気にならない。

タイムトラベル映画 カテゴリー2(未来)

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