ガブXスカイウォーカー

SFソードキルのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

SFソードキル(1984年製作の映画)
3.7
《あらすじ》
戦に敗れ、湖に落ちたマカベ一族の武士タガ・ヨシミツ(藤岡弘、)は400年後の現代に氷漬けの状態で発見される。彼はロサンゼルスの研究所に運ばれ、解凍・再生されたが、刀を盗みに来た職員を斬ってしまい、逃亡する。果たしてロサンゼルスの街を彷徨うヨシミツを待つものは……。


主演、藤岡弘、の気合がビンビン伝わってくる快作。ストーリーを読むと「ギャグかよ?」と思うだろうが、いたってシリアスである(見方によっては笑えるかもしれない)。でも、劇場用映画なのに、ヨシミツの活躍はせいぜい悪人を数人叩き斬るていどで小さく、TVスペシャルドラマレベルの感はぬぐえない。いや、決してつまらないわけじゃない。80分にまとめられたシンプルなSFアクションドラマは地味ながらも面白い。武士、藤岡弘、が、現代によみがえった侍の生き様を通して、忘れ去られた『侍魂』を強く訴えかけてくる佳作だ。

なお私のレンタルしたDVDソフトは藤岡弘、と小松沢陽一(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭プロデューサー)のオーディオコメンタリーが収録されており、これを聞きながら再鑑賞するのもまた楽しかった。