イチロヲ

SFソードキルのイチロヲのレビュー・感想・評価

SFソードキル(1984年製作の映画)
3.5
アメリカの研究所で冷凍保存から蘇生された武将(藤岡弘)が、現代の大都会に解き放たれてしまう。藤岡弘がハリウッド・デビューを果たしている、SFアクション映画。「悪魔のいけにえ」「サランドラ」で編集を担当した人物が、監督を務めている。

「ニンジャが流行っているからブシドー映画やってみようぜ!」という下心が見えてくるが、藤岡弘のアドバイスがふんだんに採用されているため、マトモな作品に仕上がっている。トンデモなのだけど、トンデモ度は極めて低め。

現代に蘇ったサムライが、実験体として扱おうとする研究者と人間として理解しようとする女性記者の板挟みに遭う。自分の居場所を確かめ、今すべきことを見定めて、信念を貫き通す。武士の行動理念をスマートに取り上げている。

本作の映像ソフトは、日本では昔のDVDが売りっぱなしの状態だが、アメリカでは「ゴースト・イン・京都」と2枚組の高解像度Blu-rayが存在。だが、前者には藤岡弘のコメンタリーが収録されているため、これに関しては日本の特権といえる。
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