きのこヘル

シャイニングのきのこヘルのネタバレレビュー・内容・結末

シャイニング(1980年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ホラーは大の苦手だけど、キューブリック監督のドキュメンタリー映画を見て、自分が思っているのとは違う、何か意味のある映画なのではと思って鑑賞。

惨殺事件があったホテルで、厳冬期の管理の仕事を得た主人公が予想通り狂気に苛まれていく。怯える妻と幼い子。
独善的で怠け者の主人公は、妻子のせいで働かねばならないと思っていて、本当は小説家になりたい。
「執筆中は邪魔するな」と妻に言っても、超能力?がある息子がホテルで怖いものに出会う度に妻が不安になるから、執筆に集中する事ができず(実の所、その能力も持ち合わせていなかったと思われる)苛立ちはピークに。

現実の自分に向き合わず、上手くいかないことを周囲のせいにする自己愛の塊は、簡単に悪魔に魅入られるということかなと理解した。

と言うわけで、想像していたより怖さを感じることなく、妻子(善人)が無事に逃げることを祈って見守った。

映像はいちいちおしゃれで、古さを感じるといえば、ジャック・ニコルソンがとても若いという点のみ。