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シャイニングのapapattiのネタバレレビュー・内容・結末

シャイニング(1980年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

レディプレイヤー1でかなりオマージュされていたので未見なのを思い出してみた。

ちょっと待ってくれ、、、全然わからん、、、何のどういう話なんだ・・・?
ホラーというにはお化けが出てくるわけでもなく、ジャックニコルソンが勝手にガンガンくるっていくように見えるし、そのプロセス自体は論理性には飛躍しているものの、夫婦喧嘩を極限まで煮込めば日常の延長にあるように見える。
なんかそれでいうともはやバーテンダーのロイドとかマジでノイズじゃない?あれどういう意味があるの?前管理人はまああの、明確に狂気を増長させてたから、なんかその序盤で出てた思念のシミというか、お化けというか、そういう話だと言われればそうなんだけど、全然内在してる記憶でも別におかしくないんだよな。しつけなきゃいけないね、って思うこと自体は別にあるでしょ。それが無線壊したり斧持ってきたりに飛躍してるのが倫理的におかしいってだけで、動機としては普通にある。

と考えるとなんかめちゃくちゃスケールの小さい家族の痴話げんかに収まってしまう。

こどものシャイニング?超能力?も全然役に立ってないよねこれ。料理人のおじさんに虫の知らせしただけ?未来というか過去視に近かったし、見えた過去も抽象度が高かったし、ああ、ジャックニコルソンの狂気とちゃんとシンクロしてたから、ただの妄想じゃないよ、という第三者の情報提供的な位置づけなのかな・・・?

だとしても起きたことは気が狂ったおっさんが料理人一人を意味もなく殺害しただけなんだよな・・・。うーん???

キューブリックって抽象度は高いにせよ、なんかこう、演出だけではなくて作品に結構なメッセージ性が乗ってるってイメージがあったんだけど、狂気の表現としてはなんかスケールが小さいし、己で顧みるほどの「ある」話でもないんだよな・・・こういう狂気あり得るから気をつけようね、みたいな共感性は特にない。

ほんで最後カチーンって1ショット死体映して終わりってのもまたなんか???となる・・・報いとかそういう見せ方じゃないよねこれ、なるべくしてなってるだけだよねっていう・・・。っていうか家までは帰れたろなんで死んだのってくらいの・・・。

映像と音楽はすごいなという、キューブリックらしいこだわりはめっちゃ感じた。シンメトリーで構成されてるというのはあとからみてたしかに、とおもったし、音楽もずーっとこうなんか平和なシーンでも不協和音がなってるみたいな怪しさがずっとあった。

最初が怖さのピークだったのかもしれない。この映画がこれだけ語り継がれるのも、そういう確かな怖さとすごさのベースラインがちゃんとあるからなのだとは思う。

ほんとかは知らないけど、ロケじゃなくて存在しないホテルをぶっ立てて、雪じゃなくて塩を使ってセットを作ったって話とかのほうが狂気じみてるんだよな・・・。こんだけ塩使ったら相場とかに影響出たろうな・・・。

そして原作者怒ってるじゃん・・・ホラーじゃないのかよやっぱりこれ・・・
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