鏡,廊下,幾何学模様のカーペット,迷路など左右対称であるものをステディカムで撮影することで映像から人間味や温かさが消えていた。
これにより、心理的恐怖感が倍増していたと思う。
さらに、ジャック・ニコルソンの狂気的な演技も相まって
時限爆弾式に盛り上がっていき心奪われたが肝心なラストの爆発が無かったので残念だった。
クマの着ぐるみを筆頭に理解できなかったものが多くあり、ラストの解釈も自分の中で答えが定まらなかったので話をもう少しうまくまとめる方法があったはずだと思ってしまう。
しかし、もし仮にこの映画のプロットが理路整然としていて状況の描写がより細かかったとしたら観客はこの心理的恐怖を味わえないのかもしれない
この映画がもたらす混乱から生み出される恐怖と不安は唯一無二だと思う
