私は基本的にホラー映画が苦手なのだが、その根本的な原因はジャンプスケアにある………とにかくデカい音で驚かせてくる演出が大の苦手なのだ。故に『シャイニング』は驚かせるような演出もそこまで無いだろうし余裕でしょ！！と思い鑑賞に臨んだけれど、ごめんなさいちゃんと怖かったです。
洪水のような大量の血。廊下に佇む2人の少女。そしてポスターにもなっている「Here's Jonny!!!」の場面。有名なシーンがとにかく盛り沢山な為、あのシーンいつ来るのかなぁ〜〜とワクワクしながら観ていた。これ何も知らずに観てたら死ぬ程怖いだろうな………他にも不協和音が怖すぎる音楽や、不気味さを通り越して神聖さすら感じるシンメトリーなど、流石はホラーの金字塔、抜かりないと感心してしまった。
何回も観たい………とは思わないけれど、やはり珠玉の名作の名の通り完成度が化け物すぎる。そしてキューブリックらしい、ずーっと観ていると「何か」に飲み込まれそうになる感覚も………これを夜中に1人で観たいたらどうなっていたか。もしかすると気が触れて斧を手に家の中を徘徊し始めていたかもしれない。
