とか26

シャイニングのとか26のネタバレレビュー・内容・結末

シャイニング(1980年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

顔芸の圧力と、
意味不明なパンチ力特化型イメージ映像、
回数制限なしの乱用ガンガンBGMの三本柱が
ちょうど上手いことハマったことで
これだけ評価されてるんだろうけど、
やっぱ何度観ても面白いと思えん…。

ホテルに来たことで
主人公がおかしくなるんだけど、
その前振りとして
「とにかく穏やかな人」みたいな設定が
ほとんど描写されてないから、
原稿執筆を邪魔されてキレ始めるのが
異変なのか、執筆時はそういう人なのか
あまり明確じゃなくて分かりづらかった。

全体的にそういう部分の積み上げが
上手くないというか下手なので、
主人公に異変起こるのが
唐突すぎて笑ってしまった。

あの規模のホテルなのに
外部の人間に管理任せるのかよ…みたいな、
几帳面に整理された映像を楽しむ前に
物語として引っかかる点がかなり多く、
日本語字幕のキレの悪さも
その点に一役買ってます。
古い作品だから仕方ないんだけど、
日本語がところどころ変で気になる。

ジャック・ニコルソン単体で
評価されてるイメージだったけど、
その演技を受けて
「どれだけ怖い状況なのか」を伝えてるのは
奥さん役のシェリー・デュヴァルさんの
エネルギー全開の演技なので、
2人はセットで評価されてないとおかしい。

シェリー・デュヴァルさんの顔って、
目の大きさとそれに負けないまぶたの迫力、
鼻のド派手な赤み、唇のサイズ感と歯の大きさ、
それが収まってる面長な骨格に至るまで
パーツの全てが神懸かってるなー……。
クレイアニメとかに出てくるような
意図的に作られた顔をしてるので、
「完璧じゃん…」ってずっと思いながら観てた。
ジャック・ニコルソンより
格段にいい顔してると思うんだけどなぁ…。

マサカリ全力振り下ろし強行突撃で
トランスが自分の部屋に襲いかかってからの、
このシーンをパロディしてる作品観ると
寒気がしてくることでお馴染みの
「お客様だよ!」までの短い流れが、
この作品でしっかり面白かった
唯一の点だったかもしれない……。
映像のパンチ力より
意味が理解しやすい演出の方が好きなので、
そもそも作風が自分の好みに合ってなかった。

タイトルにもなってる
シャイニングの設定自体、
続編の【ドクタースリープ】あり気で
なんとなく撒かれてるだけって感じなのも
かなり困惑する点だった。
【ドクタースリープ】は大好きなので、
「先生」呼びとかのはなしが
【シャイニング】の時点で出てたことを
改めて知ってちょっとビックリ。
にしても【シャイニング】って作品においては
超能力って設定は
浮いてるようにしか思えなかった。

ジャック・ニコルソンが
雪に覆われて死ぬ あの最期、
何回見ても「なに??」ってなるな…。

ありがとうございました。
とか26

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