安堵霊タラコフスキー

シャイニングの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
4.9
レディプレイヤー1で引用されてたせいでまた見たくなってしまったけど、やはり2001年宇宙の旅に次いで好きなキューブリックの作品かもしれない。

冒頭の映像からしてそうなのだけど、ホラー映画というよりも映像が頗る美しくて秀逸で、好みの長回しも多用されているからキューブリック作品で最も自分の嗜好に合っていた作品だった。

ジャック・ニコルソンが斧で扉をかち割るシーンはあまりに有名となったが、ヴィクトル・シェストレムの霊魂の不滅をオマージュしてあそこまでインパクトのあるものに仕上げたのは流石と言わざるを得ない。

でもこの作品の影響からか後に不安感を募らせる為にカメラがジリジリ近づく演出が他の映画でも乱立されるようになって逆に少し萎えてしまうようになったのは功罪両方と言えるだろう。

とにかく色々強烈な作品で、最近でもウィッチのようなフォロワーを生み続けているのも納得の凄さを改めて感じた。