りえぞう

シャイニングのりえぞうのレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
3.7
豪雪のため、冬の期間だけ閉鎖されるオーバールック・ホテル。かつてここでは精神に異常をきたした管理人が一家を惨殺する痛ましい事件が起きたという。
そんないわくつきのホテルに、小説家志望のジャック一家が新しい管理人としてやってくる。外界と完全に隔離された世界で、最初は穏やかに過ごしていたが、やがて一家に恐怖が襲いかかる…

ホラー映画なので敬遠していましたが、続編公開記念にBSで放送されたので、思い切って観ました笑
繰り返される不協和音に不快感を感じ、ダニーの視線の先に見えたものを想像し、庭園の巨大迷路やホテル廊下のシンメトリーな造形、一定のリズムを刻む心拍のような音に緊張感を感じました。
そしてやっぱりジャックニコルソンの顔!顔!
彼が豹変していく姿が怖いです。
映像がグロすぎるというわけではなく、この映画の怖さは配役と演出の妙によるものだと思いました。
突然現れるあまりにも有名な青いワンピースの双子の女の子や、ジャックがタイピングした原稿の文面、鏡に映った「REDRUM」の文字、ラストの記念写真を観た時のゾワっと感も忘れられません。

それが何を意味するのか、どう解釈するのか、他の人の意見を聞いたり語り合いたい、そんな映画でした。
やっぱり傑作には訳がありますね。
りえぞう

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