このレビューはネタバレを含みます
河童のクゥは父と2人で、“人間にこの沼を田んぼにしないでくれ”と頼みに出たところ、びっくりした人間は刀でばさばさと斬りつけた。お父ちゃん?と近づこうとするも人間に追いかけられ、逃げているうちに地震、地割れがおき挟まれてしまった。それから長い年月が経ち、下校中の小学生、康一が亀の化石と勘違いし、家に持ち帰り水で洗った石の中ではクゥがねむっていた。
やっぱり1番恐ろしいのは人間だよね。いつの時代も。
人間のミーハー心が追い詰めて追い詰めて、
河童の超能力を引き出してしまった。
康一が発見者でよかったね。無事に河童ではないけれど、同じ妖怪に会えて、のびのび人間の目を気にすることなく暮らしてほしいな。
追い詰められて、犬のおっさんが轢き殺されちゃった時に東京タワーに逃げて、熱い太陽浴びて、とうちゃんのところにいきてぇなって思った時に、雨が降って、竜が舞い降りて、康一の声がして、生きててよかったと思えるようになって、
クゥと過ごしたのは一夏だけかもしれないけれど、お互いにとても素敵な夏休みになったんだろうな。
河童は本当にきゅうりが好きで魚も食べるし、カタツムリも食べる。そして、相撲が好きでめちゃくちゃ強い。なんて。
イラストとストーリーが抜群に合うし、小学生が本当にリアルで魂が吹き込まれてるような気がした。