爆裂BOX

暗闇にベルが鳴るの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

暗闇にベルが鳴る(1974年製作の映画)
4.4
アメリカの有名な都市伝説を舞台をクリスマスの女子寮にして映画化した作品です。
殺人鬼が掛けてくる電話も「アグネス」や「ビリー」等の人名を用いた多重人格的な内容で粘着質で不気味で気持ち悪いですね。
殺人シーンもビニールシートによる窒息死や鈎針を叩き込んだりガラス製のユニコーンの角でメッタ刺しにしたりとバラエティに富んでます。流血度は高くないですが。
度々挟まれる警察のシーンは最初の方はコメディテイストですね。いくら何でもあれを番号だと本当に思い込んでるのはマヌケ過ぎるだろ(笑)後半の逆探知のシーンは当時はあんな風に調べてたんだなぁと興味深かったですね。
イタ電の発信源が判明する所は分かってはいても「ヒイイ!」となりますね。まあ、アレだけ騒がしくかけてたのに誰も気づかないとは、とツッコみたくはありますが(笑)
片目にライトが当たったりするだけで最後まで殺人鬼の姿がわからないのも不気味で良いですね。ブツブツと喋ってる言葉も何かの因縁がありそうだけど全く説明されないのでさらに不気味です。
全てが終わったと思ってからのあのラストも後味の悪さと不気味さを感じさせていいですね。すぐ真下に警官がいるのにっ窓枠に置かれた最初の犠牲者の死体に誰も気づかないのもいい感じに後味の悪さを感じさせます。
主演のオリビア・ハッセ―にやさぐれ女学生役にマーゴット・キダー、有能そうで役立たずな警察のジョン・サクソンと結構豪華キャストです。
リメイクされて「ファイナル・デッドコール」のタイトルで日本でもDVD発売されてますが、ゴア描写マシマシで本作では最後まで謎のままだった「アグネス」や「ビリー」の正体も明らかになります。
元祖クリスマス・スラッシャーとして一見の価値はありますね。TSUTAYA発掘良品でDVD出てるので比較的気軽に見れるチャンスがあるのもいいですね。