O次郎

暗闇にベルが鳴るのO次郎のレビュー・感想・評価

暗闇にベルが鳴る(1974年製作の映画)
3.4
タイトルだけはやたらと有名、な気がするホラー作品。
とある学生女子寮で奇妙なイタズラ電話が連日続く中、住人が一人また一人と殺されていく。

結論から言うと、なんとも消化不良というか中途半端。
主人公の赤裸々な性事情を知るイタズラ電話の主は誰なのか、という展開はミステリーだが、正体不明の犯人視点で住人が次々殺され、しかも関係者や警察がまごついて不安だけが煽られていく様はB級スラッシャー映画のそれである。
ただ、スラッシャー映画に必須の惨殺時の特殊効果や美女のヌードはこれっぽっちもなく、楽しみ方の方向性がイマイチ掴めないままにストーリーが進んでいってしまう。

問題の電話が鳴る場面場面も上手く恐怖を煽れておらず、結末もなんとも尻切れトンボである。意味ありげなカメラワークながら結局期待したドンデン返しも無いエンドロールもどうなのか...。

二十そこそこの初々しいオリビア・ハッセーはクセはあるものの可愛いので、そこ狙いならアリかも。
O次郎

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