みやこ

思い出の夏のみやこのレビュー・感想・評価

思い出の夏(2001年製作の映画)
3.7
我的憧憬

娯楽の少ない山間部の村に住む王首先(ワン・ショーシェン)少年と村を訪れた映画の撮影隊との出会いを描く。
監督が映画に出演する子役を探していると聞いたショーシェンは悪友の助けもあって見事にその座を射止めるが、撮影が始まるとある理由から同じ箇所でセリフがつっかえてしまうようになる。

ショーシェンの純粋さや、少年たちのキラキラとした笑顔がとにかく眩しい。この作品にはプロの俳優はほとんど参加しておらず、出演者はみんな全くの素人なんだとか。これがまたいい意味でもっさりしてて、中国の雄大な景色とも相まって何とも言えず良い味わいを醸し出している。人物をシルエットだけで捉えるロングショットがとても多かったのが印象深い。

この映画にも登場する、自転車に乗る少年の画が個人的にすごく好きだ。何でかな。

村人全員が映画の上映会を楽しみにしてたり、ショーシェンがテレビ画面を見ながら俳優の真似をしてたりと、世界中のどこにいても、何をしてても映画に夢中になるのはみんな同じなんだよなあと嬉しくなった。やっぱり映画ってすばらしい。
みやこ

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