シアトル国際映画祭にて。
国連平和維持軍の創設、外交危機の解決のために介入し、コンゴ危機を解決すべく交渉に向かう途中で亡くなった国連事務総長ハマーショルドの最後の数年間を、「バグダッド・スキャンダル」ペール・フライ監督 x ミカエル・パーシュブラント主演で描いたもの。
あくまでも真相は未だに謎なのでこの結末は一つの説にすぎないが、それにしても恐ろしい。
とはいうものの、そこがメインではなくハマーショルドが難しい情勢と他国の反対や圧力げある中でいかに平和のために強行とも言える行動を取るに至ったかが描かれていた。
やんわり知っていた程度だったので、ハマーショルドがどういう立場の人だったのかと「誰がハマーショルドを殺したか」を観て利害関係対立関係だけ知ってから観た。
良くも悪くも再現ドラマな感じで、映画的な構成や演出もさほどなく、まさにあの事件までのハマーショルドの姿を追っていく。
平和のために危機を省みずに行動し亡くなった彼に対してスウェーデン国民が喪に服し6時に黙祷している様子を見るに祖国で英雄とされていることがわかる。
あと、彼が同性愛者だったことを匂わせていた。否定していたが時代的に肯定できなかった可能性はあるかも。