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Hammarskjöld(原題)
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『Hammarskjöld(原題)』に投稿された感想・評価

シアトル国際映画祭にて。

国連平和維持軍の創設、外交危機の解決のために介入し、コンゴ危機を解決すべく交渉に向かう途中で亡くなった国連事務総長ハマーショルドの最後の数年間を、「バグダッド・スキャンダル」ペール・フライ監督 x ミカエル・パーシュブラント主演で描いたもの。

あくまでも真相は未だに謎なのでこの結末は一つの説にすぎないが、それにしても恐ろしい。
とはいうものの、そこがメインではなくハマーショルドが難しい情勢と他国の反対や圧力げある中でいかに平和のために強行とも言える行動を取るに至ったかが描かれていた。

やんわり知っていた程度だったので、ハマーショルドがどういう立場の人だったのかと「誰がハマーショルドを殺したか」を観て利害関係対立関係だけ知ってから観た。

良くも悪くも再現ドラマな感じで、映画的な構成や演出もさほどなく、まさにあの事件までのハマーショルドの姿を追っていく。

平和のために危機を省みずに行動し亡くなった彼に対してスウェーデン国民が喪に服し6時に黙祷している様子を見るに祖国で英雄とされていることがわかる。

あと、彼が同性愛者だったことを匂わせていた。否定していたが時代的に肯定できなかった可能性はあるかも。
2024年シアトル国際映画祭1本目の映画(19本観ました)

胸を打たれる作品だった。
劇場からも啜り泣きが聞こえてきたので、多分みんな泣いていたと思う。
観た後はものすごく落ち込むと思います。

自分の任務に全てを捧げてきた国連事務総長の人間としての葛藤とドラマを描いている作品。ノーベル平和賞を受賞した彼は、この映画の中では、伝記映画のように何を成し遂げるわけでもなく、ただ普通の人間として生き、観客である私たちは彼の偉業でなく心に寄り添うことになる。

どんなに身を費やしても終わらない殺し合いと憎しみ合い。
この世界に勃発する紛争を、なくしていこうと、全く関わりのないはずの離れた土地でも真摯に取り組んでいる人たちがいる。

その事実への衝撃と共に、そのような責任を背負うことを決めた人間は
決して幸せにはなれないのかもしれないというジレンマ。

権力を貪ろうとする人間が大半の中、真摯に紛争の和解に取り組み、
生きるエネルギーを任務に全て費やし、家族もいない、恋人もいないダグは猿1匹と使用人と生活している。
彼は夜な夜な自分の孤独を誰とも共有できない代わりに、
詩を書くことで、自分の心の中を外に打ち明ける。

孤独という常人には耐え難い苦しみを抱えながら、平和のために戦い続ける彼のことを、好きにならない人などいるはずがない。
実際に、映画の中でも彼のことをみんな尊敬していたし好いていた。
私は、この映画で、素敵な人や愛に溢れた人も、孤独な人生を生きることがあるという、当たり前なはずのことを思い出した。そうだ・・・この世界には嫌な奴だから一人になるのではなく、背負うものや覚悟、生き方の違いによって孤独になる人たちがいる。

ヒーローは世界を救うために、そんな孤独を感じるかもしれないが、ヒーローは物語の世界の人物だから、孤独の代償として世界を救うことができる。
だけど、ダグの世界は現実の世界だから、そんな簡単に報われない。
どんなに頑張っても世界を救うなんてことは起きない。この世界はなんて非情なんだろう。

身を削り、自分が楽しむ生活を選ばず、人生を捧げ身を費やし、耐え難い孤独を忍んでも、
国と国の対立には、ダグ一人が捧げる人生など、ほんのささやかな犠牲に過ぎない。そんな不条理と絶望。この世界はどうにもならないのかという失望と絶対的に動きそうにない現実。

実話に基づく作品なので、ハッピーエンドにはならないにしろ、あまりにも残酷すぎるラスト。私たちの生きるこの世界の現実の有り様と、それでも自分の信念を生きることが美しく、一つ一つの問題に立ち向かう姿勢こそが人間の生き方なのだと、この映画に生きたダグは教えてくれた。

私も、最近ずっと誰とも自分の本当に感じていることを共有できない、独り身の孤独を感じ続けていた。自分のプライベートを犠牲にして理想に捧げてきた、彼の葛藤と孤独はそのまま私たち自身が少なからず感じていた苦しみでもある。だから、彼の抱えていた孤独は、私たちの孤独を癒してくれる。